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1Q84
JUGEMテーマ:読書
 
もしカーテンを開けて夜空に月が二つ浮かんでいたら私はどんな反応をするだろう?
恐ろしさと喜び、どちらの方を強く感じるかな。

村上春樹の最新作、1Q84.
系統的には海辺のカフカに近いものだと思う。
全く接点が見られなかった二人の間に徐々に接点が浮かび上がってきて、やがてそこを軸にして強い引力が生じる。
そして最後に邂逅が訪れる。
それを邂逅と呼ぶに相応しいかどうか、という疑問を呈しながら。
そこには悲しみがあって、そして救いがある。
けれど、その救いを理解するには長い月日が掛かりそう。
それは彼のための救いであって、読者が感じるための救いではない。
その瞬間、読者は天吾から切り離され、現実に戻ってくる。

「風の歌を聞け」や「ノルウェイの森」から続く一貫した村上春樹性も内包しながら、今までとはまたほんの少し違った愛の形が提示されているような気がする。
文章自体はいつものように砕けていて読みやすく、色合いはエンターテイメント的な要素が若干濃い。
そして話の中にどんどん引き込まれて行く。
娯楽的といっても、村上春樹の小説は息抜きに読むものではないのかもしれない。
彼の文章を目にすると、階段を下りていくかのように一文字ごとに目は真剣に文章を追っていって、いつの間にか意識は物語の世界に集中している。
いつもより若干強めの娯楽性と、最後の邂逅には人それぞれ賛否両論があると思う。
だけど、それを抜きにしても読みごたえは確かにある。
もし、この小説を読みたいと思う人がいるのなら、何かの合間に読むよりも、この小説を読むための時間を作って心おきなく物語の世界に浸ることをお勧めします。




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